公園で親は遊ばなくていい。見守るだけで子ども同士で遊びだす

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休日の公園で、3歳の息子と砂場で遊んでいた。

そこへ3歳ぐらいの女の子とお母さんがやってきて、
女の子は僕たちの砂場道具を見ながら、すこしずつこっちに寄ってくる。

すかさずお母さんが「それ、お友達のだからね」と声をかけた。

「使っていいですよ」と伝えたけれど、

お母さんは「大丈夫です」と言って、女の子をほかの遊具に連れて行ってしまった。

公園に行くと、子どものそばを離れられず、気づけばずっと見守っていませんか?

「目を離したら、ケガをするかもしれない」
「よその子とトラブルになったら困る」
「離れて見ていたら、放ったらかしの親だと思われそう」

公園では、親はすこし離れて見守るだけでいい。そのほうが、子どもは子ども同士で遊べるようになります。

以前はずっと一緒に遊んでいた僕が、見守るだけにした理由を、あの砂場の出来事から書いてみます。

目次

「かして」が言えなかったのは、大人がいたから

あの子は、きっと砂場道具を借りたかったし、砂場で遊びたかったはずです。それでも借りられなかったのは、たぶん大人が近くにいたからだと思います。

親がそばにいれば、相手のお母さんは気を使いますよね。よその子のおもちゃを勝手に使わせてはいけない、と思うのは自然なことです。

でも、子どもだけなら、

か〜し〜て

い〜い〜よ

で済んだかもしれません。子どもと一緒に遊んでいるつもりで、子ども同士で遊ぶきっかけを、僕がいたことで消してしまった。いなかったほうが、よかったのかもしれない。あの砂場のことを思うと、そう思います。

以前は公園に行くと、ずっと子どもと一緒に砂遊びや鬼ごっこをしていました。でも最近は、すこし離れたところから見ているだけにしています。目は離さずに、なるべく口を出さないように。もちろん全部ではなく、子どもに求められたら砂遊びも鬼ごっこもしますが、たいていは見るだけです。

親がずっとそばにいると、子どもは「親と遊ぶ」のがあたりまえになって、親がいないと遊べなくなってしまいます。すこし離れていると、子どもは自分で遊びを見つけて、ひとりでも遊べるようになっていきます。

親がいると、友だちが寄ってこない

親がそばにいるだけで、子どもたちは話しかけにくくなります。逆に親が離れると、子どもは子どもの世界に入っていきます。知らない子が「いっしょにあそぼ」と言ってきたり、うちの子が勝手に追いかけっこをはじめたり。小学生にかわいがってもらうこともあれば、レベルがちがいすぎて一緒に遊べないこともあります。

幼稚園では、幼稚園のルールで生活します。でも公園には大人の決めたルールがなく、年のちがう子どもたちが、ごちゃまぜでなんとかやっています。その中に親がずっといると、子どもの社会に入りにくい空気ができてしまう。だから、すこし距離を置いたほうがいいと思っています。

「危ないよ」は、ぐっとのみこむ

ジャングルジムのちょっと高いところや、ひとりで滑るにはちょっと大きい滑り台。見ていると正直ひやっとして、「危ないよ」と言いそうになります。でも、子どもは「できそう」と思うから登っているはずです。登って、がんばって、自分で降りてくるところまでが、子どものやりたいことなのだと思います。

子どもは、もともと危ないことをしたがる生き物です。小さな「こわい」を自分で乗りこえて、危ないことから身を守る力を身につけていくのではないでしょうか。だから、大けがにならないくらいなら、だまって見ていることにしています。

「貸してあげなさい」も、言わない

子ども同士だと、いろんなことが起きます。知らない子に「かして」と言われて「いいよ」と貸すこともあれば、「いやだ」と断ることも、取りあいになってけんかになることもあります。そこで「貸してあげなさい」と言うのは簡単ですが、言われて貸すのは、親の判断です。

貸してもらえなくて悔しかった子は、次に「かして」と言われたとき、相手の気持ちがすこしわかるようになります。そういうことは、大人が教えるより、子ども同士で覚えていくものだと思います。

虫取りも同様に、ミミズを掘ったり、アリを追いかけたり、ワラジムシをつかまえたり。そういう時間もぜんぶ子どもたちのものなので、「汚いから触らないで」「虫がびっくりするからやめて」と、親の判断で言うのはやめました。

以前も公園で、小学1年生くらいの男の子が3人、何かの虫を見つけて、すこし騒いでいました。
そこへ息子が近づいていって、どんな虫がいるのか、興味しんしんで輪の中に入っていきます。

小学生たちも息子には気づいていたと思いますが、とくに話しかけるわけでもありません。
それでも息子は、お兄ちゃんたちと一緒にその虫を見たかったし、さわってみたかったのだと思います。

そのとき、僕は何も言いませんでした。「お兄ちゃんたちのじゃまをしちゃダメだよ」と呼び戻すこともできましたが、それは息子の「見たい」を取りあげることになる気がしたからです。

声を出すのは、ほんとうに危ないときだけ

もちろん、公園で子どもを放置してベンチでスマホをいじっているわけじゃないですよ。ちゃんと、止める時は止めます。

  • 公園から出ていきそうなとき
  • ボールが道路に転がって、追いかけていきそうなとき
  • 友だちをたたいてしまったとき

こういうときは、大きな声で止めます。でも、それくらいに留めています。

公園で、親はそんなにがんばらなくていい。

そっちのほうが、子どもにとっても親にとってもハッピーです!

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