子どもが遊具で転んで泣いたとき、どんな声をかけていますか?
「痛かったね」と抱きしめるだけでいいのか。もう一回やらせたほうがいいのか。迷ったことがある方も多いと思います。
先日、公園でそのことを考えさせられる親子を見かけました。
滑り台で泣いた男の子に、パパ言った。「ママが悪かったね」
休日の公園。
見上げるほど大きな滑り台がありました。
その前で、4歳くらいの男の子がはしゃいでいます。
男の子滑りたい!ママ、一緒に滑ろう!
お母さんと男の子は、一緒に階段をのぼっていきました。
てっぺんに着いて、お母さんが下を見おろします。
……思っていたより、ずっと高い。
大人でも、ちょっと足がすくむ高さです。
お母さんは、怖くなってしまったんだと思います。
一緒に滑っているあいだに、怪我をさせてしまったらどうしよう…
そんな心配もあったのかもしれません。



ママ怖いから、一人で滑ってきて
男の子は、ひとりで滑り台の前に座りました。
滑り台には、手すりがありました。
でも、男の子は手すりにつかまらずに滑りだします。
思っていたより、速く進み、途中で怖くなって、途中で体の向きを変えてしまった。
あごを滑り台にぶつけ、そのままうつ伏せ状態のまま滑り落ちてしまいました。



うわぁぁん!
下で待っていたお父さんが、すぐに抱きかかえます。



よしよし、大丈夫だ。ママが悪かったね
お母さんは、



ごめんね、ごめんね……
と、ずっと謝っていました。
そのまま3人は、公園を出ていきました。
あの子は、ひとりで滑るのが怖かっただけなのかもしれない
あの子は、最初に
「ママ、いっしょにすべろう」
と言っていました。
滑りたい。
でも、ひとりは怖い…
だから、ママを呼んでいた。
4歳の子にとって、あの滑り台は、
それくらい大きな挑戦だったんだと思います。
顔をぶつけたのは、ママのせいじゃない。
ひとりで、怖くなってしまったから。
お父さんは、泣いている子を早く安心させたかった。
お母さんは、怖い思いをさせて申し訳なかった。
どちらも、子どもを大切に思っているから出た言葉です。
ただ、あのまま帰ってしまうと、
あの子の中に残るのは、



「ママのせいで、痛かった」
「大きな滑り台は、怖い」
なのかもしれません。
せっかく「滑りたい!」と自分から言えた挑戦です。
怖いまま終わらせず、「できた!」で終わらせてあげたかったなと思います。
「今度はパパと一緒に滑ろう」と、もう一回誘ってみる
大きな怪我なら、まずは手当てが必要です。
でも、ぶつけて泣いたくらいのハプニングなら、
まずは、「大丈夫、大丈夫」と言って安心させてあげる。
大げさにさわがずに。
親が落ちついていると、子どももだんだん落ちついてきます。
泣きやんできたら、何があったかを、ひとことだけ言う。
「途中で、うしろ向いちゃったね」と。
誰のせいにもしない。そして、もう一回誘ってみる。
「まっすぐ滑れば大丈夫。今度は、パパと一緒に滑ろう」
それだけで、
「怖かった滑り台」は、「パパと滑れた滑り台」になります。
下までついたら、「できたね!」って、一緒によろこぶ。
どうしても怖がるなら、低い滑り台からでいい。
大きいのは、また今度。
転んだ日も、「できた」で終わらせてあげたい
子どもは、転んだとき、まず親の顔を見ます。
親があわてていれば、「大変なことなんだ」。
親が落ちついていれば、「大丈夫なんだ」。
と、親の声と表情で判断します。
僕の子も、転んで痛がったときに
「遊んでいたら、痛いこともあるよ」
と言ったら、すぐに遊びにもどっていきました。
遊具で遊んでいれば、転ぶこともある。
ぶつけることもある。
それは、あたりまえのことです。
だから、親がそんなに謝らなくて大丈夫です。
まとめ
子どもが遊具で転んで泣いたとき。
誰かのせいにする必要はありません。
謝りすぎなくて大丈夫です。
「痛かったね、大丈夫」と受け止めて、
落ちついたら、もう一回誘ってみる。
怖いまま終わらせずに、
小さな「できた」で終わらせてあげる。
次に子どもが転んだときは、パパ・ママにはぜひ、こう声をかけてみてほしいです。
「もう一回、一緒にやってみよう!」


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